発行したAWS Certificate Manager(ACM)証明書のDNSレコードを手動でAmazon Route 53に追加してみた

発行したAWS Certificate Manager(ACM)証明書のDNSレコードを手動でAmazon Route 53に追加してみた

AWS Certificate Manager(ACM)証明書のDNSレコードは、ACM画面からAmazon Route 53に追加できます。しかしのっぴきらない理由でDNSレコードをACM画面から追加できない場合があります。そこで、手動でDNSレコードを追加してみます。
Clock Icon2024.05.16

証明書のDNSレコードが自動で追加できない

おのやんです。

みなさん、AWS Certificate Manager(以下、ACM)証明書のDNSレコードをRoute 53に直接追加したいと思ったことはありませんか?私はあります。

ACM証明書に設定したドメインをRoute 53のパブリックホストゾーンで管理している場合は、ACM証明書の詳細画面からDNSレコードを直接Route 53に追加することができます。

しかし、さまざまな理由でACM証明書の画面からDNSレコードを追加できない場合があります。そういった際は、ACM証明書の画面に表示されている情報をもとに、直接DNSレコードを追加する必要があります。

証明書のDNSレコードを手動で追加する機会が今までなく、手順を整理する必要があったので、今回はACM証明書のDNSレコードを手動でRoute 53に追加したいと思います。

ACM画面にて、DNSレコードの情報を確認

まずは、ACM証明書の詳細画面にて、CNAMEの名前と値を取得します。今回はexample.com*.example.comの証明書を取得しているとして、それらのDNSレコードのCNAME名とCNAME値を以下のように表現します。

項目
ドメイン example.com
*.example.com
CNAME名 _1234abcd.example.com.
CNAME値 _5678efgh.xxxxxxxxxx.acm-validations.aws.

DNSレコードの情報をRoute 53に直接追加

こちらの情報が取得できたら、Route 53のレコード追加画面にて、以下のように入力してレコードを作成します。

項目 備考
レコード名 _1234abcd 「_1234abcd.example.com.」の「example.com.」を除いた部分
レコードタイプ CNAME
エイリアス 無効
_5678efgh.xxxxxxxxxx.acm-validations.aws.

ACM証明書のDNS情報が正しく入力されていれば、数分後にACM証明書が認証されているのがわかります。

手元のコンソールでdigコマンドを実行しても、正しくDNSレコードが設定されているのが確認できます。

$ dig _1234abcd.example.com +short

_5678efgh.xxxxxxxxxx.acm-validations.aws.

ACM画面でもRoute 53画面でもやってることは一緒

ACM証明書の画面からDNSレコードを追加できるため、証明書のDNSレコードを意識することは少ないかもしれません。そのため、Route 53の画面から直接DNSレコードを追加し、その内容について整理してみました。

内容もシンプルなものではありますが、実際に触ってみることで改めて整理できました。では!

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